ご覧のような、日本で磁器が焼かれて間もない頃の草創期のお皿です。
分かりづらいかもしれませんが、稚拙に見える柘榴の絵は、
深く味わいのあるもので、芸術性が高くまさに古美術品です。
口縁に窯疵があり、その近くの裏側の縁にホツレとそこから6mmのニュウ。
裏の二ヶ所に窯疵、別に口縁に7mmのニュウがございます。
全体的に焼が甘く、見込み部分にニュウと思われる部分があり、
裏表で赤点の間で、僅かに爪に掛かります。
この部分は補修済みです。
400年近く前のお皿です。
傷はこの手のお皿を好まれる方には、あまり問題ないかと思われます。
指跡、砂高台、涙痕、重い手取りなどの特徴を具えた初期らしいお皿です。
「初期伊万里の文様」高橋聖門 著 P53に同様のお皿が載っております。
ご参照ください。
よろしくお願いいたします。
口径 約 19.2 cm 高さ 約 3.9 cm 高台径 約 6.8 cm
|