薄い陽刻を藤の花に施し、その上に呉須の濃みの濃淡をつけて
藤の花弁を浮き上がらせています。
糸切成形による、下がり藤の作りが見事です。
呉須の発色が暗めで、渋い感じです。
このような形状のため、口縁にいくつかの小ホツレがございますが、
補修されあまり目立ちません。
柴田コレクション図録Uの161Pにほぼ同様の物が掲載されています。
ご参照ください。
傷はございますが、あまり出てこない珍しい物と思われます。
よろしくお願いいたします。
口径 約 11.5×6.1 cm 高さ 約 2.3 cm 高台径 約 5.4×2.5 cm
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